シャーキーの挑戦 − ターニングポイント 03 −

 
5月23日発売のLaranja Azul Vol.52では、
巻頭特集に高木善朗選手が登場予定。
今季絶好調の高木選手が、
アルビレックス新潟に加入した2018年に取材し、
Laranja Azul Vol.23で掲載した「ターニングポイント」を
3回に分けてお届けします。
−−第2回はコチラ−−
 



新潟の選手として戦う中で
違いを生み出したい

 

 ユトレヒトで吸収したものは多い。「向こうではパスの距離が長いし、サイドでボールを受けたら、個人で1人か2人ははがさないといけなかった。ヴェルディでは、味方とパスして動いてはがすっていうやり方だったので、サイドで1人はがしてクロスをあげるプレーは、向こうで身についたものです。立ち位置にも厳しくて、相手が嫌がるポジションを取れと言われますし、『ボールが来なくても、そこにいないと味方が困るから動きすぎるな』とか。ドリブルも、仕掛けるだけじゃなく、相手を誘い出して、パスコースを作るようなドリブルを意識するようになりました」。ヴェルディ仕込みのボールタッチや切り替えなどの技術に打開力が加わり、プレーアイディアも豊かになった。
 切り札としての起用も多く、「負けている展開で途中から投入されることが多かったので、チームに勢いをもたらさないといけない。役割を理解して、出番が来たときに自分のプレーを出せるようになりました」。
 こうした経験の数々は、新潟で得点に絡んだシーンにもしっかりと反映されているのが分かる。鮮やかなループシュートやピンポイントのアシストは、ビューティフルでありエンターテイメントだ。その上で、新潟に来てからは、攻守に走り回るハードワークにも取り組んでいる。「今は守備を頑張っているなって、感じます(笑)。去年はヴェルディで10番を背負って、自分が攻撃で違いを生み出さないと勝てないという状況もあった。でも新潟にはある程度、それをやってくれる選手がいる。新潟の選手として戦う中で、違いを生み出せるプレーヤーになりたい」。
 その確かなクオリティーに泥臭さを備えたとき、新潟に欠かせない存在として輝き続けるはずだ。(完)
 


 
Yoshiaki TAKAGI
1992年12月9日、神奈川県生まれ。あざみ野FC、東京Vジュニアユース、東京Vユースを経て、2011年にトップチーム昇格。高校2年時、1歳上の兄・俊幸とともにトップチーム2種登録選手となる。2009年のU-17W杯ではグループリーグ3試合出場1得点。高校3年時の10年9月にプロ契約を果たす。11年夏にユトレヒト(オランダ一部)へ。14年に清水でJ復帰し、15年途中から東京V。16年から10番を背負う。18年、新潟へ完全移籍加入。ルヴァンカップ第3節・横浜FM戦(●1-3)では、鮮やかなループシュートで新潟初得点を挙げた。168cm、65kg
 

※掲載内容は発行当時(2018年5月20日発行 Laranja Azul Vol.23)のものです。